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2012.08.07
伊坂幸太郎「あるキング」が文庫化! 大幅改稿されているそうです!
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■プロローグ
「『フェアか? ファウルか?』ってそんなワードあったっけ?」
伊坂幸太郎の本は全巻所持、陣内拓海@jinnaitakumiです。
かなり振り切って挑戦したファンのあいだの話題作「あるキング」
賛否両論ある作品ですが、僕はけっこう好きだったんです。
当時のインタビューでも伊坂氏は、あるキングは未完成だ、と仰っていて、改稿する気まんまんの様子でした。
そしてついに、その「あるキング」の文庫版が、発売されたようです。
インタビューによれば「とても加筆した」とのこと。
■昔からあった伊坂氏の単行本と文庫本の大幅改稿
「モダンタイムス」のときもそうでしたが、単行本から読み返して、文庫本でどんなところが違うのかを楽しみたいと思います。
伊坂氏の作品は「オーデュボンの祈り」もそうですが、単行本と文庫本でけっこう改変されていたり、モダンタイムスにいたっては真実が変わっていたり、とけっこう二度美味しい展開が多いのです。
「オーデュボンの祈り」は単行本から文庫本になるにあたって、原稿用紙150枚分ほどが削られているそうです。
僕は単行本も読みましたが、確かにとあるシーンがごっそりなかったり、描写の仕方が変わっていたり、細かな変更から大掛かりな変更まで、ストーリーとは違った楽しみ方もできました。
ということで僕は「あるキング」の単行本を改めて読み返して、文庫本との違いを楽しみたいと思います。
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2012.06.09
伊坂幸太郎、待望の新刊!「夜の国のクーパー」を買ってきました!
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伊坂の本は全巻持ってる陣内@jinnaitakumiです。
震災以降出ていなかった伊坂幸太郎の新刊「夜の国のクーパー」が発売されていたので、紀伊國屋書店で紙の本を購入してきました!
この物語は猫のお話。
伊坂幸太郎初の設定がちょっぴりファンタジックなお話ですね。
東京創元社の内容紹介を引用しておきます。
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない──。これは猫と戦争と、そして何より、世界の秘密のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。
著者インタビューもあるので、好きな人はぜひチェックしてみてください。
特設ページも作られていますね。
「夜の国のクーパー - 特設ページ」
非常に楽しみにしていたので、コーヒーを飲みながら、のんびり読みたいと思います。

2011.08.09
文豪たち
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最近になってようやく夏目漱石を読み、面白いなあ、と思った陣内拓海です。
個人的には川端康成の文章の方が好みですが、しかし、夏目漱石もすごい。
これが日本文学の原点なのかあ、もっと読みたいなあ、と思った次第でございます。
三島由紀夫の「金閣寺」も読みたいなあ、と思っているのです。
恥ずかしながら三島由紀夫は「潮騒」と「美神」しか読んだことがないので、もっと読みたいな、と。
高校のときの現代社会の先生の奥さんが留学だったかをしたとき、ホームステイ先の人が三島由紀夫の大ファンだったらしく、
「三島由紀夫の話をしましょう!」
というような具合で迫ってきたそうです。
三島由紀夫は世界の文豪なのです。
ちなみに本名は平岡公威(きみたけ)だそうです。
とにもかくにも、そういった文学の礎的な本をこれからもっと読んでいきたいな、と考えている陣内拓海でした。
個人的には川端康成の文章の方が好みですが、しかし、夏目漱石もすごい。
これが日本文学の原点なのかあ、もっと読みたいなあ、と思った次第でございます。
三島由紀夫の「金閣寺」も読みたいなあ、と思っているのです。
恥ずかしながら三島由紀夫は「潮騒」と「美神」しか読んだことがないので、もっと読みたいな、と。
高校のときの現代社会の先生の奥さんが留学だったかをしたとき、ホームステイ先の人が三島由紀夫の大ファンだったらしく、
「三島由紀夫の話をしましょう!」
というような具合で迫ってきたそうです。
三島由紀夫は世界の文豪なのです。
ちなみに本名は平岡公威(きみたけ)だそうです。
とにもかくにも、そういった文学の礎的な本をこれからもっと読んでいきたいな、と考えている陣内拓海でした。

2011.04.16
赤川次郎の「鼠、闇に跳ぶ」を読んだ
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図書館で借りてきて赤川次郎の「鼠、闇に跳ぶ」を読みました。
「まほろ」のあとに「泥棒物語」も読んだんだけど(面白かった)そっちはなんとなくスルーで(笑)
「鼠、闇に跳ぶ」は〈鼠〉シリーズ2作目ですね。
「鼠、江戸を疾る」の続編というか、連作短編ですけど。
まあ、やはり面白かったですよ。
なかなか軽快だし、分かりやすいというか読みやすいし。
楽しいもん、読んでて。
やっぱりね、小説ってのは娯楽であると思うわけですよ。
個人的にはですけど。
なんでやっぱり、まあ、人それぞれ趣味は違うでしょうけど、読んでいて楽しい小説じゃないといけないと思うんですよ。
ページをめくる手が止まらない、とかね。
そういうふうに読者目線で小説を書かないと、面白い話は書けないよなあ、なんて。
まあ、言うだけなら簡単という奴で(笑)
「まほろ」のあとに「泥棒物語」も読んだんだけど(面白かった)そっちはなんとなくスルーで(笑)
「鼠、闇に跳ぶ」は〈鼠〉シリーズ2作目ですね。
「鼠、江戸を疾る」の続編というか、連作短編ですけど。
まあ、やはり面白かったですよ。
なかなか軽快だし、分かりやすいというか読みやすいし。
楽しいもん、読んでて。
やっぱりね、小説ってのは娯楽であると思うわけですよ。
個人的にはですけど。
なんでやっぱり、まあ、人それぞれ趣味は違うでしょうけど、読んでいて楽しい小説じゃないといけないと思うんですよ。
ページをめくる手が止まらない、とかね。
そういうふうに読者目線で小説を書かないと、面白い話は書けないよなあ、なんて。
まあ、言うだけなら簡単という奴で(笑)

2011.04.13
三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」を読んだ
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ここ最近、電車通学のおかげでやたら本が読める。
いや、休みの期間も読んでいたけれど、普通に歩きや自転車で通うよりも、読書時間が取れるということ。
すでに幾冊か読んでいるのだけれど(主に赤川次郎の小説)、今日は昨日読んだ三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」の簡単な感想を書こうかな。
別に本格的にがっつり書くわけでもなく、適当に書きます。
さて、まず無責任に紹介文を掲載してしまおう。
まずは、ひとこと。
「面白かった」
なんて簡単な(笑)
いや、でも本当に面白かったですよ。
とっても読みやすかったし。
これはいいなあ。
この続編(?)出てるんですよね。
図書館で予約してみようかな。
どういう本ですかね。
軽快?
ギャグ?
シリアス?
ハラハラ?
どれもピンと来ないな。
こういう小説はなんか魅力的だ。
いやー、いちいち言い方が抽象的ですいません。
言葉で気持ちを伝えるのって難しいね(笑)
いや、休みの期間も読んでいたけれど、普通に歩きや自転車で通うよりも、読書時間が取れるということ。
すでに幾冊か読んでいるのだけれど(主に赤川次郎の小説)、今日は昨日読んだ三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」の簡単な感想を書こうかな。
別に本格的にがっつり書くわけでもなく、適当に書きます。
さて、まず無責任に紹介文を掲載してしまおう。
もほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.――ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。
まずは、ひとこと。
「面白かった」
なんて簡単な(笑)
いや、でも本当に面白かったですよ。
とっても読みやすかったし。
これはいいなあ。
この続編(?)出てるんですよね。
図書館で予約してみようかな。
どういう本ですかね。
軽快?
ギャグ?
シリアス?
ハラハラ?
どれもピンと来ないな。
こういう小説はなんか魅力的だ。
いやー、いちいち言い方が抽象的ですいません。
言葉で気持ちを伝えるのって難しいね(笑)

2011.04.06
赤川次郎「幽霊列車」を読んだ
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念願の赤川次郎のデビュー作「幽霊列車」を入手し、読み終えるに至ったので、その感想やらをつらつら書いていこうと思う。
まだ書いていないからどうなるか分からないが、ネタバレがあるかもしれないので、注意をあらかじめしておくことにする。
そして予防線として言っておくと、これはあくまで徒然草であって、本格的な書評・レビューではない。
あしからず。
さて、本題
こういうことをいうのは我ながらどうかと思うのだが、手にとってパラパラとめくり最初にもった印象は
「赤川作品にしては字が詰まっているなー」
というものだった(失礼を言って申し訳ありません)。
というのも赤川作品は割り合い、会話が多く(少なくともそういった印象を抱く)、描写も大雑把というか読者に想像させる書き方が多く(私にとってそれは嬉しい作風である)、軽快な書き方を私の中の赤川作品像として勝手にもっていたので、この「字が詰まっている」というのは多少の驚きがあった。
しかし読んでみると、なるほど。
軽快であり、字が詰まっているのはあくまで「たまたま」でしかないのだ、と思うことになった。思えば、「三毛猫ホームズ」シリーズだって似たような感じである。
まあ、それはいい。
そもそも、私はこの「幽霊列車」という作品は長編だとばかり思っていた。
だから、まだページ数もそこそこで事件が解決しようとしているのに気がついて
「おっとこれはどういうことだい?」
といささか不安に思ったが、事件はそのまま見事に解決。
面白いことには面白かったが、私としては
「ぬああ」
というまさかの
「短編だったのかよー」
というショックが、いや驚きがあった。
しかし、面白かったのは事実だ。
私が初めて読んだ赤川次郎の小説は「探偵物語」であるのだが、この作品を含め、なぜだか赤川作品は活発な若い女の子と中年の男というコンビが多いように思う。
たぶん、赤川作品をよく読む人はみんな思っている。
まあ、それは面白くて、会話も可笑しみがあって好きなのだが、どうにもそれが恋愛に発展していくというのに、個人的に違和感がある。
「赤川作品に限ってはそんなところのリアリティなんかどうでもいいわ」
と私は開き直って読んでいるが、他の人はどう思っているのだろうか。
そしてあとがきに驚かされた。
この表題作「幽霊列車」という短編、原稿用紙で93枚だそうだが、わずか10日で一気に書いてしまっているのだ。
締め切りがあって(けっこういろんな賞に応募活動をしていたらしい)、その日までに間に合うよう、謎だけ掲げてどうやって解決するかは後回しにとりあえず書き進めたというのだ。
まあ、そのこと自体は私にも経験があるから分かる。
文芸コンクールに応募したある作品も大雑把に話の設定と展開をイメージして書きはじめた。
結果、入選はした。私のほかに10人くらいいたけど。
あと、ある短編の賞に応募した作品もそうだ。
特にプロットも作らずに、締め切りが明日というんで、一晩で泥棒の話を書いた。
それが結局、最後の11人にまで残ったのだ。
一方でプロットも作って、めちゃくちゃ気合を入れて、時間をかけて書いた小説があった。
「これはいいぞー」
と気分もよかった。
しかし、てんでダメだった。
かすりもしなかったのだ。
なんとも皮肉な話である。
おっと話が逸れてしまった。
「幽霊列車」は短編集になっている。
その中に「善人村の村祭」という話があるのだが、これを読んでから(正確には読みながら)、映画の「ウィッカーマン」を思い出した。
「ウィッカーマン」はもともとヨーロッパの映画で、わりと最近にニコラス・ケイジ主演でリメイクした映画だ。
宗教的な話で、まあ、あんまり見ていて気持ちのよくない映画だった(あくまで個人的に)。
まあ、あそこまで不気味ではなかったけれど、この話もなかなか。
この手のお話は、少し苦手でもある。
まあ、この辺で今回の感想は終わりたいと思う。
ともかくこの「幽霊」シリーズはとっても面白い、ということが分かったから、次は「幽霊候補生」を探そうかな、などと今は考えている。
まだ書いていないからどうなるか分からないが、ネタバレがあるかもしれないので、注意をあらかじめしておくことにする。
そして予防線として言っておくと、これはあくまで徒然草であって、本格的な書評・レビューではない。
あしからず。
さて、本題
こういうことをいうのは我ながらどうかと思うのだが、手にとってパラパラとめくり最初にもった印象は
「赤川作品にしては字が詰まっているなー」
というものだった(失礼を言って申し訳ありません)。
というのも赤川作品は割り合い、会話が多く(少なくともそういった印象を抱く)、描写も大雑把というか読者に想像させる書き方が多く(私にとってそれは嬉しい作風である)、軽快な書き方を私の中の赤川作品像として勝手にもっていたので、この「字が詰まっている」というのは多少の驚きがあった。
しかし読んでみると、なるほど。
軽快であり、字が詰まっているのはあくまで「たまたま」でしかないのだ、と思うことになった。思えば、「三毛猫ホームズ」シリーズだって似たような感じである。
まあ、それはいい。
そもそも、私はこの「幽霊列車」という作品は長編だとばかり思っていた。
だから、まだページ数もそこそこで事件が解決しようとしているのに気がついて
「おっとこれはどういうことだい?」
といささか不安に思ったが、事件はそのまま見事に解決。
面白いことには面白かったが、私としては
「ぬああ」
というまさかの
「短編だったのかよー」
というショックが、いや驚きがあった。
しかし、面白かったのは事実だ。
私が初めて読んだ赤川次郎の小説は「探偵物語」であるのだが、この作品を含め、なぜだか赤川作品は活発な若い女の子と中年の男というコンビが多いように思う。
たぶん、赤川作品をよく読む人はみんな思っている。
まあ、それは面白くて、会話も可笑しみがあって好きなのだが、どうにもそれが恋愛に発展していくというのに、個人的に違和感がある。
「赤川作品に限ってはそんなところのリアリティなんかどうでもいいわ」
と私は開き直って読んでいるが、他の人はどう思っているのだろうか。
そしてあとがきに驚かされた。
この表題作「幽霊列車」という短編、原稿用紙で93枚だそうだが、わずか10日で一気に書いてしまっているのだ。
締め切りがあって(けっこういろんな賞に応募活動をしていたらしい)、その日までに間に合うよう、謎だけ掲げてどうやって解決するかは後回しにとりあえず書き進めたというのだ。
まあ、そのこと自体は私にも経験があるから分かる。
文芸コンクールに応募したある作品も大雑把に話の設定と展開をイメージして書きはじめた。
結果、入選はした。私のほかに10人くらいいたけど。
あと、ある短編の賞に応募した作品もそうだ。
特にプロットも作らずに、締め切りが明日というんで、一晩で泥棒の話を書いた。
それが結局、最後の11人にまで残ったのだ。
一方でプロットも作って、めちゃくちゃ気合を入れて、時間をかけて書いた小説があった。
「これはいいぞー」
と気分もよかった。
しかし、てんでダメだった。
かすりもしなかったのだ。
なんとも皮肉な話である。
おっと話が逸れてしまった。
「幽霊列車」は短編集になっている。
その中に「善人村の村祭」という話があるのだが、これを読んでから(正確には読みながら)、映画の「ウィッカーマン」を思い出した。
「ウィッカーマン」はもともとヨーロッパの映画で、わりと最近にニコラス・ケイジ主演でリメイクした映画だ。
宗教的な話で、まあ、あんまり見ていて気持ちのよくない映画だった(あくまで個人的に)。
まあ、あそこまで不気味ではなかったけれど、この話もなかなか。
この手のお話は、少し苦手でもある。
まあ、この辺で今回の感想は終わりたいと思う。
ともかくこの「幽霊」シリーズはとっても面白い、ということが分かったから、次は「幽霊候補生」を探そうかな、などと今は考えている。

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