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IN TIME


○TIMEを観た。

ひとます面白いことは面白かった。
DVDになったらまた観る気がする。

それじゃ、感想のようなものをぼちぼち。
○どんな作品か

どういう物語か簡単に説明すると、未来の人類は科学の発展で25歳から歳を取らなくなる。
その代わりに寿命としての時間がある。
またその時間が通貨の代わりとして増えたり減ったりし、さらに人々の間(例えば家族と)で譲ったりすることもできる。


○スラムの人

スラムの人々は1日分くらいしかその時間を持っておらず、毎日の労働で時間を得てなんとか生きている。
常に時間がない状態のため、移動は走ったり、早歩きになる。
それでも毎日のように「時間切れ」で死者が出る。


○富裕層

一方で、対照に富裕層がいる。
富裕層は時間を有り余るほど持っているため、ほぼ永遠と言える命を持っている。
その時間は貧困層から搾取した時間で富裕層が不死身になるという構図だった。


○生きていることに疲れた1人の富裕者

物語が大きく動き出すのは、主人公がある富裕者に会うところからだ。
その富裕者はあまりに長く生き、これからも生き続けて行くことに嫌気が差していた。
ある晩にバーで主人公がその男に偶然会う。


○思ったより社会派の作品

ストーリーで話せるのはここまでですが、非常に今の社会の構図と類似していて(おそらく監督の気持ちが込められているのでしょう)、興味深く観られました。

最初はちょっと
「安っぽい映画なのかな」
「SFとラブストーリーが混じった微妙な映画かな」
と思ったりしていたのですが、どうも観た人の感想を聞くとそういうわけでもなさそうで興味をもったわけです。

実際に観ていて、やっぱり思いました。
これはSF作品とかラブストーリーというか、そういう作品ではなく、アンドリュー・ニコル監督は今の社会にある貧困層と富裕層の不公平な社会や、時間というものについての私たちの理解や感覚に訴えかけるために撮ったのではないかと思わされます。

映画の中でスラムの人たちは時間にシビアに生活していて、その一方にゆったり生活を送っている富裕者がいる。
主人公がその不公平と戦おうとする話です。


○SFのようでSFでない

映画で感じたことを人に説明することはとても難しいことだと思います。
やっぱりいろいろ考えたり刺激があったりしますから、頭の中にいろんなものが渦を巻いているんですが、それを言葉にできない。

SFのようでSFではない作品です。

何にせよ、私たちも表示こそないにしろ、時間は有限にしか所有していないわけですから、ちょっと考えちゃいますよね。

まあ、映画としてトータルでは面白かったと思いますが、エンディングがイマイチというか、物足りなさはありましたね。
何かこう不完全燃焼のような感じです。

ひとつ(?)引っ掛かっているのが、最後まで明かされなかった主人公の父が死んだ理由です。
まあ、おそらく主人公と同じように戦おうとして亡くなったんではないかなとは思いますが、あくまで想像に過ぎません。

ひとつ印象に残っている主人公のセリフがあるのですが、ここには掲載しないでおきます。


◯結論

お金があるなら観てもいい映画だと思います。
ない場合はDVDになってからレンタルサービスを利用する手もあります。

どういう形でも1回くらいは観るべきかもしれません。


○アンドリュー・ニコル

ちなみにアンドリュー・ニコル監督の有名な作品としては
「ガタカ」
「トゥルーマン・ショー」
「ターミナル」
などがあります。

“時間”に真摯に向き合ってほしい。『TIME/タイム』監督が語る

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